【2024年度】第1回上場を目指すための企業成長セミナー「株式上場とは」を開催いたしました!

2024年11月21日、鹿児島中央ビルディング8Fにて第1回KIP企業成長セミナー「株式上場とは」が開催されました。台風の影響で延期となっていた本セミナー。満を持しての開催に期待が高まります。

「知ってもらってなんぼ」 地方からビジネスモデルを発信 IPOで認知度上昇!

古賀マネージメント総研株式会社 代表取締役 古賀 光雄氏

今回登壇していただいたのは、九州のベンチャー企業育成に尽力し、平成27年にはニッポン新事業創出大賞「経済産業大臣賞」を受賞された古賀氏。

古賀氏は、「ベンチャー企業は経済界の子供。子供のいない社会が成り立たないのと同じように、ベンチャー企業を育てない地域は繁栄しない。」と九州のベンチャー企業育成の強い意義を語りました。

まず、2022年度から2023年度に上場した企業の実例から、どのような企業がIPOを果たしているかを見ていきます。IPOを果たすということは、どこも卓越した企業ばかりなんだろう…とスライドを見ていると、売上高5億円ほどで上場した企業に、創業から5年で上場した企業まで紹介され、会場には驚きの声が。古賀氏は「オンラインで繋がればどこにいても一緒の時代。地方で事業を行えたなら、他でもやっていける。今は知ってもらってなんぼの世界。自身のビジネスモデルをどうやって拡散できるか、プラットフォームについて検討することで成長していく。」と語ります。

中には赤字続きであったが、上場を果たし収益をグッと伸ばした企業も紹介され、「上場後1・2年の数字が伸びるかどうかを見て上場が決まる。赤字かどうかではなく事業を発展させられるかが重要。」と古賀氏は語ります。これらの企業の中には、AIやサブスクリプションサービスなど、近年盛り上がりを見せるプラットフォームを活用する企業も多数。IPOそのものがビジネスプランの認知度を爆発的に上昇させるだけでなく、プラットフォームの検討という合わせ技により、上場後事業を発展させることが可能になっています。
まさにこれが古賀氏の語る「ビジネスモデル拡散を狙いとしたプラットフォームの検討」ではないでしょうか。工夫次第で、IPOへの歩みを進めることができることはもちろん、事業を大きく変化させるチャンスを掴めることがわかりました。

インターネットで公開されている、有価証券報告書を見てIPOの先輩企業から情報を得ることで、自身の企業の参考になるとのこと。チェックしてはいかがでしょうか。

IPOを目指す指標 上場審査の4つの視点

IPOを果たした先輩企業の背中に、「自分も続いていきたい!」という思いが高まりますが、IPOを目指すにはまず何から考えるべきなのでしょうか?
そこで、古賀氏はIPOを目指す際に指標となる「上場審査4つの視点」を掲げられました。

  • 収益性のない会社は魅力がない
  • 計画性のない会社は生き残れない
  • 組織力のない会社は伸びない
  • 社会性のない会社は長続きしない

まず、収益性について、古賀氏は「上場できる会社にするかは社長の責任。従業員が夢を持てない会社ではいけない。そのために、まずは収益力を作らなければいけない。」と語ります。

続いて、計画性について「計画がなければ先は見えない。従業員に事業計画が共有されていなければ独断と偏見で全てが進んでしまうため、成長性は危ぶまれる。計画性によって従業員を同じ方向を見ることができ、チームワークを作る。」と語ります。

さらに、組織性について「組織をコントロールするためには内部統制が重要。IPOのためだけではなく、内部統制によって、時間の無駄やコストの無駄をなくし事業拡大を進めることができる。人を育てることで後継者を作ることもでき、会社の存続に大きく影響する。」と語ります。

最後に、社会性について「IPOには事業を公正かつ忠実に遂行し、企業内容の開示を適切に行うことが必要。これもIPOがきっかけであったとしても、内部の透明性を高めることは事業に必要不可欠。」と語ります。

これまで、この4点についてのセミナーレポートが投稿されていますので、ぜひご覧ください。
【収益性】 https://www.kagoshima-ipo.jp/activity/2024_revenue_seminar/
【計画性】 https://www.kagoshima-ipo.jp/activity/2024_plan_seminar/
【組織性】 https://www.kagoshima-ipo.jp/activity/2024_system_seminar/
【社会性】 https://www.kagoshima-ipo.jp/activity/2024_society_seminar/

これらの収益性・計画性・組織性・社会性を強化することで、IPOのスタートラインに立つことができます。古賀氏は「内部統制を行うことによって、私利私欲から会社を守ることができる。すべてのことは、IPOがきっかけであったとしても必ず企業にとってメリットになる。」と語ります。

その他にも、事業計画の重要性や企業成長の発展段階ごとの課題など、多くのことをお話いただきました。IPOはもちろん、会社としての在り方という根本的な問題について考えさせられるセミナーとなりました。

今回で、全6回の「上場を目指すための企業成長セミナー」がすべて終了となりましたが、鹿児島IPOプロジェクトは、引き続き鹿児島県のIPOを支援する活動を行っていきます。ご期待ください。

【個別サポート「成長戦略等策定ゼミ」の実施について】

セミナー以外にも「上場を目指すための企業成長セミナー」参加企業の中から 10 社程度を対象に、参加企業に赴き、ニーズにあわせて各コースで個別サポートする成長戦略等策定ゼミ実施します。

(支援内容については要望に応じアレンジする場合がございます。)

今後も、ホームページとfacebookを通して、IPO情報について随時発信していきますので、ご興味のある方はぜひ、facebookのフォローもよろしくお願いいたします。

【facebook】
https://www.facebook.com/kagoshimaipo

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