【2024年度】第3回上場を目指すための企業成長セミナー「収益性」を開催いたしました!
2024年10月8日、鹿児島中央ビルディングにて、企業成長セミナー「収益性」が開催されました。
投資家・アナリストの目線を知り、事業計画を作る!
九州FG証券株式会社 シニアマネージャー 今任 浩也氏
第一部のセミナーは、九州FG証券株式会社 シニアマネージャー 今任 浩也氏をお招きし、「効果的なバリュエーション戦略」についてお話しいただきました。バリュエーションとは、企業の価値評価を指します。
今任氏が掲げた今日のコンセプトは「事業計画を作成すること」。
上場前の会社が事業計画を作成するにあたってどのようなことを考えるべきなのか、また、それらが投資家にどのように訴求されているかを具体例を出しながらお話しいただきました。中でも注目だったのは、長年現場に身を置く今任氏ならではのトークテーマ、「投資家・アナリストが行う分析のポイント」について。経営方針や戦略などの企業に必要不可欠なポイントに加え、「5年〜10年後の会社の成長イメージ」を投資家は重視するとのこと。未来の会社が、どのような軌道に乗っているかを前提とした人材確保や体制強化が必要であることがわかります。「投資家・アナリストの目線を知ることで、逆算的に、ここを見られる!と考えながら事業計画を作ると良いでしょう。」と今任氏は語ります。
他にもIPOにおける価格決定の仕組みや実際にあった上場事例など、多くのことをお話しいただきました。
質疑応答では、「上場時の企業のテーマをどのように決めるべきでしょうか?」という質問に、今任氏は「セグメントが重要。どういったところが一番売上比率が高いのか。売上の中の細分化を行い、どのような企業なのか自分自身で把握しておくことが重要」と語りました。
今任氏は、「事例は世の中にたくさんある。何か実行することできっと夢が叶う。バリュエーションは、市場の評価の結果であり、評価を高めるためには地道な企業努力が必要。」とIPOを目指す皆さんの背中を押す一言で締めくくられました。
実践!専門家の意見で事業戦略をブラッシュアップ!
有限責任監査法人トーマツ マネージャー 山本 仁氏
第二部は、自社のビジネスモデルを考えるワークショップ。有限責任監査法人トーマツ マネージャーの山本 仁氏を講師にお迎えしました。
今回参加者を4グループに分け、各グループに証券会社の講師が進行役として加わります。第一部で投資家やアナリストの視点について学び、新たな視点を手に入れた直後のワークショップ。抱えたアイデアの発展に期待が高まります。
自社分析に役立つ3つのツールとして、自社の戦略骨子を作る「戦略文書」、事業関連図をつくる「ビジネスモデルチャート」、自社の位置付けを明確にする「ポジショニングマップ」をご紹介いただき、今回は実際に「戦略文書」を作成し、発表していきます。
戦略文書とは、事業戦略の基本的なコンセプトを文章化し整理する役割を果たします。シンプルに構成し、事業のロジックをわかり易く説明することで、自社の強みや特性を再認識することができます。それらを発表し、専門家や参加者からフィードバックをもらうことで、事業の発展に寄与させていきます。
そして迎える発表。各テーブルで、戦略文書をもとに、各々企業の特性や目標などを共有し合います。
互いの事業について質問をし合う姿や、「このようなマッチングが必要ではないか?」など、情報交換をする姿があちこちで見られました。時には笑いも飛び交い、終始和やかな雰囲気で発表が行われました。
山本氏は「IPOをするということは、会社の情報を発表すること。」と語ります。
IPOを目指すにあたって、さまざまな職種の方々が集まり、自社の事業について互いに意見交換し合う機会はなかなかありません。第一部のセミナーで投資家目線を手に入れたことと、他者、専門家による意見の相乗効果により、思わぬ出会いや気づきを得て、抱えている思いがブラッシュアップされる様を見ることができました。
第4回上場を目指すための企業成長セミナーは「計画性」
今回のセミナーでは、「投資家・アナリストの目線」など、上場において重視されるキーワードをもとに、自社の戦略文書を作成することで、これまでよりも具体性が高く、より公にすることを前提とした戦略を練ることができるセミナーとなりました。
第4回上場を目指すための企業成長セミナー「計画性」もご期待ください。
▼お申し込みはこちらから受け付けています▼
1 日 時
令和6年10月15日(火)15:00~17:00
2 会 場
鹿児島中央ビルディング8F
3内 容
【セミナー】事業計画の策定
【講師】セイドウパートナーズ(株) 代表取締役 牛島 亮太 氏
【ワークショップ】事業計画に基づく業績管理
【講師】有限責任監査法人トーマツ 角田 望 氏